Hell (ver.1.0)

1. Hell 01 (05:33)
2. Hell 02 (05:20)
3. Hell 03 (05:05)
4. Hell 04 (05:24)
5. Hell 05 (05:05)
6. Hell 06 (05:37)
7. Hell 07 (05:04)
8. Hell 08 (05:43)
9. Hell 09 (05:05)
10. Hell 10 (05:29)



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アルバム・タイトルは、"Hell"。
日本語タイトルは、"地獄曲"。


極度に集中し、駆け抜け、ほぼ完成に近づいた。
私の家族よ、友人よ、まだ見ぬ人々よ…、
これが私にできる事、私がすべき事、私の誠意、そして私の恐怖だ。

(2011年3月28日 JINMO制作日記より)



『現代の芸術教育などに於いては、"如何に処理して、如何なるアウトプットを実現するのか"ということのみに眼が向けられ、それを当然として疑う者が少ない。しかし、真実には、そうした技術論以前に"如何なるインプットを"という問題こそ重要であり、良質のインプット無しには良質のアウトプットはあり得ない。美しいインプットに貪欲であれ。』(JINMO)


この言葉の通り、JINMOは常々、美しいインプットに対して、意識的であり、能動的であり、積極的であり、貪欲であります。
ただ、一ヶ月前、日本を襲った災禍は、JINMOに対して現実の地獄的インプットとして、強烈に作用しました。
本作は、その地獄的インプットにに対してのJINMOの必然的なアウトプットと言えます。
そして、それは実に地獄的です。


記号化された音楽ではなく、実際にヒトの情緒に影響を与えた"Jubilus:RGB 光の三部作"は記憶に新しいことでしょう。
あの三部作は"歓喜(Jubilus)"への指向を持った強力なエネルギー塊と言えます。
そして、本作"Hell (地獄曲)"は、同様の強力なエネルギーを持ったまま、その方向は真逆の地獄へと向かっています。


ジャケット画は、アルザスの女子修道院長"Herrad von Landsberg (ランツベルクのヘルラート 1130 - 1195)"によって、1180年頃に書かれた装飾写本形式の百科事典、"HORTUS DELICIARUM (歓喜の庭)"の中の地獄絵図です。
まことに美しいながらも、830年後の我々の眼にも恐ろしく映る普遍的な恐怖が描かれています。
JINMOは本作の作曲時に、常々、この地獄絵図を見つめていましたから、絵と音との印象はいずれも非常に近いもの、そう、美しいながらも、恐ろしいものとなっています。


本作は非常に大量のパート(声部)が、様々な周期や動き方でパンニングし、それが作品においての重要な要素の一つにもなっています。
故にヘッドホンでの御鑑賞を強くお薦めします。


前作"Uterus Of Monoliths"から僅かに18日。
通算第98作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第79作め)、リリースです。

(HARI Avant-attaque、Ageha Avant-attaque)