2007年"Mass"、2008年"Melchior"、"Balthazar"、"Casper"、
2009年"amor et mors"、2010年"I'm praying"とリリースされてきたJINMOのクリスマス・アルバム。
今年は幻想的かつ未来的なギター・オーケストレーションを主にしています。
もちろん、毎年聴かれる教会の鐘の音も入っています。
タイトルの"Incarnatio"とはラテン語で"受肉"の意味。
Wikipediaによれば、「三位一体の第二位格である子(神の言)が、
ナザレのイエスという歴史的人間性を取った事を指す」とあります。
JINMOは「超越的なもののヒトへの分与の実践であり、今なお継続中である」と言います。
ジャケットは初期ルネッサンスのJacopo Belliniによる"Annunciation"(1444年作)。
受胎告知のシーンを描いたものです。
シンフォニックなギター・オーケストレーションは心地よく神聖なドローンであり、
かつ美しい超音波パートを強烈に響かせる作品です。
1曲目から通して聴くと、無限下降から始まり、無限上昇で終わる ノ、それは宇宙から降りて来て、
受肉したものが、再び天へと帰っていく様子のように聴こえます。
聴き進むうちに、魂が浄化され、天国が近づいて、光が満ちてくるような、そんな美しく愛すべきアルバム。
現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にはもちろん、ギター愛好家の方々にもお薦めのアルバムです。
(Avant-attaque:HARI)