JINMO情報!(2001年10月号)

皆様、お元気でいらっしゃいますか?

お待たせしましたぁ。不眠不休の元気魔人JINMOの新作情報、第2報です。
御存知のように、今までのアルバムのジャケットは、岡本太郎さん、黒田征太郎さん、宮崎三千子さんなどなどによる絵画を使用したものがほとんどでした。唯一“アルス・ノヴァ・ジンモニア Vol.1 ”で、JINMOの眼球のアップが使われた事がある程度で、JINMOの姿がジャケットに登場する事はありませんでした。その理由をJINMOに尋ねたところ、「前述の画家達の絵画作品と同程度のエネルギーで、私を被写体にした写真作品を創れる存命中の作家に、今だ出会えていないから」という、超ストレートな解答でした。ロバート・メイプルソープ、マン・レイ、ハンス・ベルメールなど、JINMOの愛する写真家は皆、亡くなっていたのです。ところが今回、初めて“天下のキャラ立ちまくりスト:JINMO”の写真が大々的に使用される事になりました。
って事は、ゲロまじ激スゴ写真家に出会ったって事! JINMOは言います。
『同時代に、かくも理想的な才能と共に在るという喜び。銀塩ではなくデジタル・カメラを己の眼球のごとく扱い、単に写真家に留まらず、積極的にCG加工を施し、エンジニア、デザイナー、エディターなどの枠も軽々と破壊し、いかに第三者の視覚に訴えるかという最終的な掲示空間演出までもコントロールする、いうなれば“メタ・ビジュアリスト”、それがMARICOさんだ』。
めっちゃくっちゃメタメタ楽しみですね。そんなMARICOさんの、天にも昇る美しいホームページは以下のURLなのねぇぇぇ。
http://www.kugix.com/co3/
そして、発売予定日の発表です。ぱんぱかぱぁん! 2002年2月21日。科学して学習しちゃう、はなまるキッズな“学研”発売。コロちゃんマークがかわゆい“日本コロンビア”販売。レーベルは美人揃いのプラッツ・ギャルズが名物“GakkenPlatz”。以下のURLも御参照くださいね。
http://musik-platz.gakken.co.jp/
さてさて、アルバム・タイトルと、これまた超強力な解説者は・・・来月の第3報をお楽しみに!

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9月は、マニアにはたまらないイヴェント、“眼球室 -The Room Full OfEyes”が港区某所でおこなわれました。詳細は、前回の“JINMO情報・号外”で御伝えした通りね。先着10名様限定の完全予約制としたのですが、明け方4時30分にお知らせを送信したところ、なんと数分以内に御予約の返信をくださった猛者もいらっしゃって、残念な事に御断りしなきゃならない申し込み者も出てしまいました。まことにスマンです。更に音フェチ度を増加させた、ウルトラ・スーパー・カスタム・デラックス・スペシャル・音フェチ・イヴェント、今月の“無眼球室- The Room Without Eyes ”(聴覚だけを生かし、手足拘束、完全目隠しのサロン音楽会)では申し込み締め切りを設け、抽選で10名様を御案内という事になりました。申し込まれた皆様、それぞれメールに「是非、是非、是非・・・」とか「当たれ、当たれ、当たれ・・・」とか、何故かオマジナイ系が多くて、イヴェント自体もさることながら、参加者もかなりヤバァァァァイ感じです。みんなぁ!縛って転がしてあげるわよぉぉぉ、って感じのヤバヤバ岸本です。4649!

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全国展開中の“毎月連続爆発演奏計画(名前、長いぞ)”ですが、先月はノートブック・コンピュータを持ち歩き、首都圏以外では初めてのコンピュータ併用ライブが、何ケ所かでおこなわれました。見た人、ラッキーっみたいな。私、岸本も実に5年振りくらいの久々に、(一部の)地方公演に同行しましたの。先月予告した通り、岡山のペパーランドではス・テ・キでハ・ン・サ・ムな詩人“カズさん”のポエトリー・リーディングとのコラボレートがありました。これがもう絶好調。ハードコアな、力強くもリズミカルなリーディング。JINMOの演奏と実に心地良くカラミまくりの、ぐるぐるグルーブ。あまりのすばらしさに、今月もまたカズさんとやる事になっちゃいました。前回見逃した方は是非、っみたいなぁ感じです。岡山ペパーランドで、10月25日(木)ですよ。

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マニアならすっかり御存知、最長演奏記録は5時間31分、最短演奏記録は30分。ついに先月、高橋尚子(積水化学)選手も驚愕の新記録がでました! 
最短演奏記録です。6分・・・。たった6分間、演奏しただけで、ステージから消えてしまいました。キケンな男です。9月28日、高円寺のShow Boatでのことです。しかし、怒って止めちゃったんじゃなくて、それで充分なショウだと満足しての6分だったそうで、なんと驚く事に、御客様もたいそう満足されていました。音響派アーチスト5組によるイヴェントで、JINMOはDub Sonic氏(マシン)とのデュオ・ユニットである“波動砲”で参加。予定時間は45分間だったんですよ。その上(?)この日はJINMO、久々のメイク! 絵画用の絵の具で顔面の右半分をまっ緑、左半分をまっ赤に塗り分けていました。マジですよ。まったく、何を考えてるのか・・・。

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6分ライブの翌日は横浜レイジーボーンズ。この日はいつもより早いめに入店。何をしでかすのか、JINMO・・・。手にする毛筆!蛍光色ケバケバのアクリル塗料!御店の看板を床に置き、激しくシブキを店中に飛び散らせながら、書きなぶる!書きなぶる! ・・・そうです。この日からレイジーボーンズの看板は、ケバケバのヤバヤバの爆発文字になってしまいました。大喜びしてるマスターの伊藤さん、アンタもヤバいわよ・・・。皆様、御来店の際は是非、御鑑賞くださいね。満員御礼満席状態のこの日は、1ステージ約2時間の演奏。爆発元気男のJINMO、この後、いったん自宅に楽器を置きに戻り、すぐさま大好きな快感実験的サロン空間“ErOtiCa”へ直行。
http://www.kugix.com/erotica/
ここで1時間ほど、素敵なお姉様方と談笑した後、今度はみんなで、深夜の青山へレッツ・ゴー! TOKYO PERVE III。国内はもちろん、遠くはスイス、台湾からもマニアが集まってくる巨大イヴェント。ドレス・コードが設定され、オシャレさんしか参加できない美しいフェティッシュ・パーティーなのです。あっちを見ても、こっちを見ても、それはもう、すてきなラバリスト(ゴムの御洋服を着たオサレさん)さん。私、岸本もオサレして参加してきました。人間バキューム・パッケージング(布団圧縮袋の人間版)や、電気ショック・ショウもあり、楽しかったです。JINMOもピリピリ感電しながら、夜明けまで御満悦。
http://www.rubberbrain.net/
朝帰りで、その後、夜11時まで不休のギター講議。それから、ぶっ倒れるまで制作に没頭。いつ、ぶっ倒れたのか本人も知りません。命がけに元気です。

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「不眠不休って、具体的にはどんな日常なんですか?」という御質問をよく受けます。JINMOの日常を記録したものがありますので、御紹介してみましょう。最初にお断りしておきますが、ここに揚げたのは、まったく普通の日々でありまして、特に締め切りを抱えていたり、急ぎのレコーディングをしていたり、ってな忙しい時期ではありません。普通の1週間を御紹介します。
じっくり見てみてぇ。うぅぅん、どおよ。
3月30日-15:00起床(26時間活動)
3月31日-17:00就寝(4時間睡眠)
3月31日-21:00起床(23時間活動)
4月 1日-20:00就寝(2時間睡眠)
4月 1日-22:00起床(10時間活動)
4月 2日- 8:00就寝(4時間睡眠)
4月 2日-12:00起床(20時間活動)
4月 3日- 8:00就寝(2時間睡眠)
4月 3日-10:00起床(23.5時間活動)
4月 4日- 9:30就寝(2時間睡眠)
4月 4日-11:30起床(21.5時間活動)
4月 5日- 9:00就寝
いかがでしょうか。1週間での睡眠時間は、合計14時間です。
本人はいたって元気で、健康です。以前、アニメ“永遠のフィレーナ”のサントラ・アルバム“海の魂”を制作していた時期は、NYジャズ・フェスティバルへの参加、アルバム“Live At The Knitting Factory”の制作、リットー・ミュージックの教則ビデオ“ギター特殊奏法”の制作、ギターマガジン誌への連載記事執筆、ギター教室、各種打ち合わせなどが、同時に進行していたため、睡眠時間が半分の週7時間まで減ったそうです。さすがにこの時は、つらかったそうですが、それでもカゼひとつひかず、体調も崩れなかったのです。くれぐれも、良い子のみなさんは、こんなアホな真似はしないように。はっきりいって、特異体質なんだと思います。

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さて、先々々々々月から
突如始まった新コーナー!
【JINMOの真顔の言葉】
『かくてドゥボールはこう言った。
<評価すべき過去の芸術運動は、芸術の消滅としてのアヴァンギャルドだ。しかし、ダダイストは芸術の実現なしに、芸術を破棄しようとし、シュールリアリストは芸術を破棄することなく、芸術を実現しようとした。シチュアシオニストがそれ以降、入念に作り上げてきた批評的立場は、芸術の破棄も実現も、同じ芸術というものを乗り越えるための不可分な両面であることを明らかにした。>
破壊、そして垂直の昇天、この対極は私の意義なのだ。』

DNA音楽研究所:岸本はり