JINMO情報!(2002年7月号)

皆様、お元気でいらっしゃいますか?

 ぐへぇぇぇ、台風近付いているぜぇ。私、岸本はり、気圧の変化に物凄く敏感なのです。天気予報図にも欄外で映っていない、遠ーい南の海で、台風が発生した瞬間に判るんですよ。マジ。んで、アタマが万力で締め付けられるような感じになって、その悲鳴が“ぐへぇぇぇ”なのです。目眩がして、倒れちまったりって事もあります。ちなみに“低気圧&頭痛”で検索してみたら、結構、全国に同症状の人、いらっしゃるんですね。てな訳で、天気予報は任せやがれ、の岸本はりです。

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 私の“ぐへぇぇぇ”は、ある意味、超能力なんですが、JINMOも超能力あります。それも3つ!1つめは、時計無しで時間が判る能力。「今、何時?」って聞くと、分までほぼ正確に教えてくれます。ライブでも演奏時間があらかじめ指定されている時は、ぴったりとその通りにエンディングを決めます。即興やったり、MCめちゃコキだったりしても、時間通りです。45分なら45分、50分なら50分、90分でも、120分でも、とにかくピッタリと辻褄を合わせられるのです。以前、ある舞踏家の人といっしょに演った時、その時は10分の即興を、という事で始まったのですが、ビデオカメラのタイムコードを見ながら私、目が点。ゆったりフェードアウトさせるJINMO。音量を絞りきって、弦から指を話したとき、タイムは600.0秒!ちょっとコワイ。時報は任せやがれのJINMOです。
 2つめは方角の判る能力。これはたまに、こういう能力のある人が居るというのを、きいた事があります。ツアーであっちこっち行きますが、初めて行った土地でも、海外でも、「北は、あっちだよ」と教えてくれます。これは便利。ナビは任せやがれのJINMOです。
 そして3つめ。これはマジ、コワイです。中国の超能力少年・少女が、目隠しで文字を読んだりしますが、それなんです!JINMOの場合は、細かな文字までは読めないそうですが、大きな図形などを、目で見ずに、指先で触れて当てちゃいます。あと中身が見えない容器に入った液体などの残量とかも、軽く触れて、正確に言い当てます。停電の時なんかは役に立ちそうです。盲牌は任せやがれのJINMOです。そういえば以前、気功師のおじさんを「うわぁ!」という悲鳴をあげさせて、後ろに跳ばせた事もあります。でも、それ以外は、ギターが上手に弾ける程度で、あっぱっぱーで、お行儀も悪いです。

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 そんな台風と伴にアイツがやって来ました。オランダはロッテルダムが誇るバスサックスの巨人、身長2メートル以上(マジ)!“クラス・ヘックマン”(愛称:クラクラ・ヘコッキー:命名JINMO)氏。物凄い重低音を、循環呼吸法で、途切れる事無く、ぶへぇぇぇぇっと鳴らしまくります。JINMOとは、98年10月24日富山現代美術館の中で合奏したのをきっかけに、ずっと仲良しです。来日の度にJINMO宅に泊まり込んで、夜通し遊んでいます。これまでの歩みはというと……。98/10/29来宅、同日関内B.B.Street、11/1帰国。99/10/30来宅、10/30新大久保Someday、11/2渋谷La mama、11/3大野一雄舞踏研究所、11/4新横浜Bells、11/8関内B.B.Street、11/9ひばりが丘学園、11/15帰国。これまでに8回、一緒に演ってるんですね。1年8か月振りの再会になります。今回は、02/7/10ひばりが丘学園(非公開)、02/7/12関内Lazybones、の2回のセッションを予定。って事は、一般に合奏を観れるのはオンリーワンチャンスって事だぜぇ。4649!ぶへぇぇぇぇぇ。
http://home.iae.nl/users/vdmark/ehvsemuz/zeswind.htm

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 合奏というと“ほっぴんも”。御存知、“ホッピー神山”さんとのデュオ・ユニットですね。いつも楽しく、ハイテンションなライブでニッコニコです。
http://www.warnerartists.co.jp/a_info/hoppy/r_hoppy.html
今まで年に2回くらい、それも都内でしか演らないので、地方のマニアの皆さんは、どんな感じなのか、気になって夜も眠れなくて、御昼寝しちゃって困ってる事と思います。そんなアナタに、朗報!ホッピー神山さんのオフィシャル・ファン・サイト“K-mania.com”に、近日“ほっぴんも”のストリーミング・ムービーが公開されるそうです。2001年8月4日江古田Buddyでのライブ映像です。すんげー楽しみなのー!以下のURLを毎日チェックなのよー。
http://www.k-mania.com/
ところで、ほれほれ、あっちの方はどうなってんのぉ、という声が聞こえてきます。そう!泣く子も叫ぶデュオ・ユニット、“みちんも”!御存知、21世紀のニュー・ジジイ“遠藤ミチロウ”さん。待望久しきライブが9月に決定なの!詳細はまだヒ・ミ・ツ。首を洗って待っててねーって感じ。
http://homepage1.nifty.com/apia/index.endo.html

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 さて、先々々々々々々々々々々々々々月から突如始まった新コーナー!
【JINMOの真顔の言葉】
『 舞踏家・大野一雄さんと知り合って得た最も重要なものは、その表現が“衣食住と伴にある”という事。衣食住、自らの日常の赤裸裸な反射が、芸術表現だ。横山やすし師匠が、舞台に出てくるなり“怒るでぇ、しかし”の一言で爆笑を産むのは、あの日常があったからだ。藤山寛美師匠もそう。普通に生きてきた人が、舞台でいくら変な事をしても、“変な事をしている普通の人”にしか見えない。本来的には、漫才師も喜劇役者も舞踏家も、そして音楽家も、日常から“それ”であり、舞台の上が特別な時間の訳ではない。表現とはOutputであり、その元になるInputは衣食住なのだ。普通の食事をすれば、普通のウンチが出る。異常なものを食べれば、異常なウンチが出る。常にInputに対応したOutputしか排泄し得ない。表現は排泄行為に酷似する。偽りはウンチにも劣るのだ。衣食住と伴にあれ。』

DNA音楽研究所:岸本はり