JINMO情報だ(2004年05月号)

皆様、お元気でいらっしゃいますか?

 JINMOバリバリやっています。新しいPowerBook G4。今まで使っていたものより、随分パワフルになったそうで、ずっとご機嫌で、にこにこレコーディングとDrawingをやり続けています。ディスプレイも大きくなったので(15インチから17インチ)、作業もやり易くなったそうです。ただ持ち運びに今までのバッグが使えなくなってしまったので、さっそくジャストフィットのカスタム・ジェラルミンケースと、御馴染みの愛用“通称・こうもりバッグ”を、新たに17インチ用にオーダーして作ってもらって、更ににこにこ。ツアーの時は、今までよりチョット大きくなった“こうもりバッグ”をぶらさげて登場の予定。すごく嬉しそう。よかったねぇ。以上、にこにこJINMO情報でした。

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 JINMOの新作、交響曲“ASCENSION SPECTACLE”。その初演が4月27日、岡山PepperLandでおこなわれました。
 この日は全国各地で記録的な大嵐。飛行機はもちろん新幹線まで止まっちゃう異常に凶暴なお天気。告知期間もとっても短く、しかもゴールデンウィーク直前の平日にも関わらず、東京方面からだけでも十数名、加えて中部、近畿、四国、九州からと、たくさんのマニアの方々が、仕事を、学校をぶっちぎって、家族の制止を振り切り、上司の怒号を背に受けて、大嵐をもろともせずに、あらゆる交通手段を駆使して、泊まり込みで岡山へ! 限定40名でしたが、来れなかったのは2名だけ。当日どうしても、って駆けつけてこられた無予約飛び込みのお客様が7、8人。合計40数名のマニアの皆様、本当にありがとうございました! そこまでして参加しただけの事がある大満足の超絶体験でしたね!
 どんな内容だったかは、言葉じゃとても説明できません。ただ終演後は参加者みんな放心状態。ケーブルが巻けなくなってしまった音響スタッフ、なぜか爪から出血してしまい、それにすら気づかなかった撮影スタッフ、立っていられなくなったスタッフ、鼻歌が歌えなくなってしまったスタッフ、そして、なぜか無性に甘いものが食べたくなった私、岸本はり。もの凄かったです。
 早くも『もう一度体験したい』、『次はいつ?』という中毒症状の声、多数。アルバムのリリースは年内です。秋までには必ず出ます! 音源は既に納品され、現在はブックレットが製作中。詳細は判り次第、web-site及び“JINMO情報だ!”で御報告します。
 みんな、脳みそブルブル共振させようぜっ!!!

以下、皆様から寄せられた交響曲“ASCENSION SPECTACLE”初演についてのご感想です。

『人間の胎児のイメージが出て来て、“生命”という言葉を強く意識した。』

『70分のライブは、あっという間に終わってしまいました。ライブが始まる前は、ぶっ続けで聴いていられるか不安でしたが、なんのそのでした。頭の中でシュワン、シュワン、ぐるん、ぐるん、と音が動いて、蝋燭が消えた後、残像が赤になったり、緑になったり、不思議な世界でした。』

『感想をしゃべると、減っちゃいそうなので、言いません。凄かったです。』

『脱デコーダーできたように思います。一万年前とか前の元サルだった自分がこういう風に炎を見ていた夜があったら、幸せであるように思いました。ディオニッソス世界に完全に封印されつつも、どこまでもジンワリと広がるような物質・空間体験でした。すばらしかったです。今日まだ、あと三時間ぐらい聴きたいです。』

『時間の感覚が無くなりました。途中から最後まで、ずっと開始10分の感覚でした。10分前がリセットされ続けているようでした。』

『こういうライブ、楽に聴いていられると思いました!』

『約70分間という時間ですが、終わってみてその時間の長さが、日々生活で感じるものより、速かったような気がします。はっきりとではありませんが、どこか懐かしいようで、行った事の無い場所にいるような感じでした。光を見ている時は、眼の中の焦点を合わせるところも、音の波と共にグワグワ動いているように感じました。眼を閉じれば、風景などが見えるというより、そこに居るという感じがしました。光が無くなった時には、中空あたりに、何かの存在を感じました。貴重な体験をありがとうございました。』

『Ascension Spectacleは、どんなハードコアよりも自分の体に大きく響きました。骨の髄から音が伝わってくるのが判るという体験は初めてです。最後の方の音は耳で聴いているというより、頭蓋骨全体で音を感じているという状態で、一番最後の静かな時(超音波EMDR)には、鼻の先の体の外ぐらいに音を感じる感覚器官があるようになった気がしました。とにかく新しい体験をさせてもらいました。』

『ペパーランドのサウンド・システムならではの企画だったと思うし、参加できてたいへん良かったです。』

『今、思考力ゼロです。ちょうど眼を開けたまま寝ている金縛りに近い感覚です。』

『最初低音で、次に高音で、次にリズミックになって、最後に光。』

『後頭部がしびれました。小脳のあたり? 大脳(思考)機能の停止感が凄かったです。暗闇の質感に変化がありました。』

『頭がみるみるクリアになった。時間、温度の感覚が無くなった。最後の大爆音で、(魂の)背が伸びた。何か勇気がわいてきた。』

『初めて眼鏡をかけた時の、焦点が合わず、距離感の合わない感じと近い感覚でした。だんだん視界がぼけて、ふわーっとした変な感覚が続いて、終わった直後、現実感が薄い気がしました。』

『でれーっと思いっきり脱力して、ずーっとこの音を浴びていたい。』

『対談部分も含めて、凄い強烈だった。低周波を意識していたら、凄い大きなものを感じた。すてきでした。』

『終わって時間とともに本物がやって来そうです。今日はえぇ汗がかけました。眼を閉じるのが楽しみです。』

『メ無眼球室モの時よりキマシタ。自分の内宇宙にある“raintree”との再びの邂逅でした。』

『あと6時間くらい聴き続けていたいです。』

『体験前と体験後で、明らかに自分の中の何かが変わりました。』

『まさに人類が今聴くべき音やと思いました。リリースが待ちどうしいっす。まさに“破壊と昇天”。』

『ヤバイッ!もっとあの音聴きたい! 早くも禁断症状です。モーレツ。』

『ろうそくの炎は双つの眼球の中で脈動するオーロラと化し、我が内宇宙の天空いっぱいに乱舞していました。』

『なぜだか無性に甘いものが食べたくなりました。』

DNA音楽研究所:岸本はり