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avantattaque@jinmo.com

Avant-attaque
2016年12月6日







天的嗣業者としての私から、貴方へ

2016年12月6日


嘗て寺院、教会といった施設は、宗教・学問・芸術(霊的世界を感覚し、分析し、表現すること)の為の場であり、それら三つは不可分性を保っていた。
私はこの不可分なものを”天的嗣業”と呼んでいる。
遥か4万年前、ショーヴェ洞窟内で見事な壁画を作成した者達も、きっと現代の様な職能的画家ではなく、亦その仕事の動機もきっと経済的な見返りの為ではなく、畢竟この天的嗣業の従事者としての自覚を持っていた者達であったろうと、私は信じている。
天的嗣業とは、原初からヒトの人間たる由縁であろう精神的生命をより豊かに実現する業であった。
一方、肉体的生命のより豊かな実現には、狩猟・採集などの経済と、群れの安全を保つ政治が必要で、天的嗣業に対して私はこれら経済・政治を”人的稼業”と呼んでいる。
種としてのヒトの群れには、これら天的嗣業と人的稼業は何れも重要であり、且つ何方が上位で何方が下位ということもなく、完全均衡に在ったろう。
「貴方達は天候予測と祈りと、そして壁画制作をしていてくれ。私達はこれから食料を調達してくる。」と天的嗣業者達に言って、人的稼業者達は出かけて行っただろう。
洞窟内に残った者達は精神的生命を、草原に出て行った者達は肉体的生命を担うのであり、ヒトの数万年の歴史の殆どはこうした何れが何れに寄生する、奉仕するのではない関係にあっただろう。

やがて天的嗣業も人的稼業も分化し、宗教家・学者・芸術家・経済人・政治家と職能的に専業化していった。
嘗ての均衡は破壊され、経済・政治が、その思惑により宗教・学問・芸術を制御するようになっていった。
特に20世紀に入ってからの高度に発達した資本主義経済に於いては、宗教は勢力拡大を一義的に宿命づけられ、学問は経済的見返りが望める研究へと資本が集中し、そして芸術に於いては作品に値札がつけられ、大きな経済的影響力を持つものほど優れているという価値基準が当然となっていった。
商品は、世代毎にメディア・コントロールされた渇望感を充足させる為にデザインされ、消費されて、世界経済を回すアイテムの一つとなっていく。
20世紀の芸術家達は、如何にメディアと関わり知名度を上げるか、如何に商人と関わり、結果的に大きな経済的影響力を実現するかが、常に問われ続けてきた。
コストパフォーマンスを考慮され大量生産、そして大量消費される作品…、競売で異常な程にまで値をつり上げられる作品…、これらの制作が20世紀の芸術家達に求められた。
そこに、嘗て洞窟内でおこなわれていた楽園的様相は喪失されている。
“値札のつけられた作品”とは、商品である。
作品ではない。

永らく私は、喪失された楽園の復活を渇望し続けてきた。
21世紀に入ってからの資本主義経済の閉塞感、加えてインターネットの発達による芸術家と愛好家との新たな関係性、これらが私を突き動かしたのだろう。
私は、Avant-attaqueからリリースされる全作品から値札を外すことにした。
洞窟内の天的嗣業者としての、真っ当な責務を果たそうと思う。
御理解と御協力を、是非に乞う。

JINMO
2016年12月6日記







44.1kHz 16bit でのダウンロード・リリースを始める

2013年3月23日


『 ネットを使えば、特に何かの媒体に広告を出さなくても、世界中に門を開く事ができる。小さなアパートの一室から世界規模で情報を発信して、振込で入金してもらう、というシステムが今なら可能ですよね。 例えば作品があまり一般的でない性格のものであっても良いし、また世界規模で売る事を考えれば、個々の国では僅かな枚数しか売れないかも知れないけれど、全部を合計したらまあまあの大きさになります。そうした中で作品を発表して、その売り上げを次の作品の制作費に充てる、そんな風にして、わがままな音楽家が本当に個人的な音楽を演りつつも、音楽だけで生計を立てていくということが、通信ネットワークの発達の御陰で可能になったんですよ。だからこれからは、インターネットなどを通じて、ひとりひとりの表現者が個々にレーベルを持つようになってくると思うんですよね。』

まだWindows95すら発売されていなかった今から18年前、“月刊ギターマガジン誌1995年5月号”に掲載された私のインタビュー記事からの引用だ。
1994年頃、RADIUSの登場により地方でのアクセスポイントの開設が急速になっていった頃、私は前述の予感に興奮し、周囲の者に、そう、ギターマガジン誌のインタビュアーにまで語ったが、その興奮を共有してくれる者はほとんど絶無であった。
無理も無い。
NTTによる常時接続(今日の1,000倍くらいの遅さ)が月額38,000円という価格でスタートしたのでさえ、1997年の事なのだ。
この予感は、愛好家が音楽を入手するのに“小売店”を必要としない、つまり“卸屋”を必要としない、“運送屋”を必要としない、そして“レコード会社”を必要としないで、作家が直接に愛好家と連結する状態を、意味する。
そう、音楽が“商品”としての枠組みから解放されて、音楽産業確立以前の、音楽が純粋に“音楽”として価値を放っていた時代への復権を意味するのだ。

そして2006年3月、『表現者と愛好家の直結』を実現する回路として、独自レーベル“Avant-attaque”を立ち上げ、介在者皆無のダウンロード・リリースを始動した。
しかし当時の一般的な通信速度と、再生装置のスペックを考慮すると、CD品質である“44.1kHz 16bit”でのリリースは非現実的であり、やむを得ず”MP3 160kbps”という圧縮フォーマットでのリリースとなった。
その後、2007年3月には”AAC 192kbps”、2008年4月には“AAC 256kbps”、2009年5月には“AAC 320kbps”と、常に一般的な通信速度と、再生装置のスペックを考慮しながら、逐次、高音質化をめざしたアップデートを継続してきた。
その度重なるアップデートの中、徐々に実現されていく高音質化に、確かに私は喜びは感じるものの、その一方で、高音質とはいえオリジナルよりは明らかに劣化する圧縮フォーマットであるAACへ、リリース直前で不本意ながら変換する作業中、自らの純情に対して忸怩たる思いを抱き続けてきたのも真実だった。

さて、契機は二つあった。
まず、2012年9月にリリースされたApple社の”OS X Lion 統合アップデート 10.7.5”のサイズが、1.91GBであった事。
約2GBという大きなファイルが一般的であるとは到底考えはしないが、Apple社がおこなうという事実から「2GBとはいえ、もはや非常識な大きさではない」という時代が到来したのだという認識が、私を大きく勇気づけた。
二つめに、2011年10月、たいへん良質な可逆圧縮方式である“Apple ロスレス”の、それまで非公開であったソースコードが公開されたという事。
Apple ロスレス”が、今後、かつてのMP3、AAC同様、Apple製品以外の機器やソフトウェアにおいても長く使われる規格となるだろう事が、この1年の業界の動向から強く実感できた。

そして…、
本日2013年3月23日以降、”Avant-attaque”からダウンロード・リリースされるアルバムは、“Apple ロスレス”フォーマットとなる。

これにあたり綿密な波形比較をおこなったが、 “Apple ロスレス”の波形は、まったくCDのそれと同一だった。
これはCDとまったく同様の音質であることを意味する。
また、サイズは60%から50%程度の圧縮を実現している。
加えて、曲名、アルバム名、ジャケットなどのデータを添付するID3タグにも対応している。

まず、 初めての“Apple ロスレス”フォーマット・アルバムとして、“Extremus”をリリースする。
これは超音波帯域も含む可聴域全域をフルに満たすパートでオーケストレートされた作品で、高音質を謳う “Apple ロスレス”での初リリース作品として相応しいものだと自負している。
加えて、アルバム “Extremus”は、全1曲で、途切れの無い「3時間19分18秒間」という音響体験になる。
この長さは約70分が収録限界であったCDでは、リリース不可能な作品だ。
ダウンロード・サイズは1.73GBとなる。
これはApple社の”OS X Lion 統合アップデート 10.7.5”のサイズ、1.91GBより10%小さい。

Avant-attaqueから既にリリースした125作品についても、今後順次、 “Apple ロスレス 44.1kHz 16bit”へとアップデートしていく。
既に旧バージョンを購入されている愛好家の皆様には、心からの感謝を込めて、無料アップデートの対応をさせていただく。

また価格については、全作品の統一価格という音楽業界の非合理な慣例は葬り、従量制とする。
具体的には「1秒あたり、0.008ドル」という計算でおこなう。
つまり50分(3,000秒)のアルバムなら、24ドル、25分のアルバムなら、12ドルとなる。
また72分30秒(3,750秒)以上の長さの作品は、如何に長くなろうともこれを総て30ドルを価格上限に定める。
これにより、最も長い作品である新作”Extremus”は、30ドルとなる。

既発作品に関しては、 “Apple ロスレス”へのアップデート時に同時に、価格改変していく。
ウェブ上でのサンプル音源についても、作品のアップデートと同時に“Apple ロスレス”によるサンプルへと入れ替えていく。

愛好家にとっては、より幸せな時代を享受していただけることだろう。
私もそうなのだ。
2006年3月のAvant-attaque始動以来、私が感じ続けていた「自らの純情に対しての忸怩たる思い」に、晴れ晴れと笑顔で、今、「あばよ!」と告げる事ができるのだから。

今までの厚いご支援に深く感謝し、今後の更なる歓喜の共犯をお約束しよう。

では、44.1kHz 16bitの“前撃”、Avant-attaqueをお楽しみください。

JINMO
2013年3月23日






バージョン・アップについて


Avant-attaqueの作品は、バージョン・アップする事があります。
例えば「3曲目のリバーブ処理と7曲目のイコライジングが変更されました」というような改訂です。
作品タイトルの後に(ver.X.X)というように記載されていますので、ご確認ください。
バージョン・アップした際には、サイト中でお知らせいたします。









アルバムのフォーマットについて


Avant-attaque(アヴァン・アタック)では、皆様にJINMOの作品をより高音質でお楽しみいただくため、2013年3月より、Apple ロスレス (44.1kHz 16bit)というフォーマットでリリースいたします。

Apple ロスレスにつきまして、以下のURLによる説明をご覧ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/Apple_Lossless

今後とも増々爆発的に創作するJINMOを、よろしくご支援くださいますようお願いいたします。

Avant-attaque(アヴァン・アタック)