Zoku Yuuwaku (ver.1.0)

01. Yuuwaku 25 (01:30)
02. Yuuwaku 26 (01:30)
03. Yuuwaku 27 (01:30)
04. Yuuwaku 28 (01:30)
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16. Yuuwaku 40 (01:30)
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24. Yuuwaku 48 (01:30)





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第148作めのソロアルバム、その名も、“Zoku Yuuwaku”。
マニアの皆様、お待たせしました、2012年3月5日にリリースされたいへんな好評を博したアルバム“Yuuwaku”の続編です。

『芥川龍之介の1927年作品に魅了されて止まない。特に”誘惑”、そして”浅草公園”。André Bretonの"manifeste du surrealisme"と連動するかのように。同時代、尖端の意識の伝播は蒼い放電に跨がって疾走したかの様。』(JINMO)

『広い暗(やみ)の中に懸った幾つかの太陽。それ等の太陽のまわりには地球が又幾つもまわっている。』(“誘惑” 芥川龍之介)

影響を受けた芸術家は?との質問を受けた時、JINMOは二人の芸術家の名をあげ、このように答えます。
「ピカソからは表現者としての"肉体性(生命の使い方)"を、芥川龍之介からは"霊性(神経の使い方)"を学んだ。」(JINMO)

JINMOの言うところの彼の“芸術的霊性”の源泉、芥川龍之介については、2008年6月にリリースされた”Ryu’s Nerve”で、芥川の人生最後の一日の心象風景を音楽作品と示しています。
本作は、その死の直前に書かれ、JINMOが最も愛する芥川作品のひとつ、“誘惑”に対してのJINMO的音響反射と言えるでしょう。

JINMOは芥川作品“誘惑”を、その執筆(死)の3年前の1924年に発表された“シュルレアリスム宣言(アンドレ・ブルトン)”から始まったヨーロッパでの新たな表現に対し、日本に於いて最も初期に反射させたものだと捉えています。
また同時に「芥川龍之介、1927年作品の“誘惑”と“浅草公園”は、音楽的と言う以上に全く音楽であり、この時の彼の制作姿勢は、執筆というより作曲に近いものであったと、私には感じられてならない。」とも述べています。

その“誘惑”が音として“Yuuwaku”、”Zoku Yuuwaku”になりました。
“誘惑”同様、短い章が時空を超えて綴れ織られ、聴く者の霊性に働きかけるかのような、原始的でありながら知的な力を帯びた音であると、私は感じます。

本作、完成直後に、JINMOがこれをスピーカーから再生しながら、“誘惑”の朗読をおこなう状況を目の当たりにしました。
その時、“Yuuwaku”は朗読のBGMではなく、互いに絡み合い、ひとつの美しい交響を成していると、私は思いました。

ジャケット写真は、JINMO自身によるセルフポートレイトです。
デザインもJINMO自身によっておこなわれました。

現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にはもちろん、ギター愛好家の方々にもお薦めのアルバムです。

前作”SyouJyou”から僅かに6日。
通算第148作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第129作め)、リリースです。
もちろん、Apple ロスレス 44.1kHz 16bitの高音質です。