Youniversal Dance (ver.1.0)

1. Youniversal Dance 01 (05:00)
2. Youniversal Dance 02 (05:00)
3. Youniversal Dance 03 (05:00)
4. Youniversal Dance 04 (05:00)
5. Youniversal Dance 05 (05:00)
6. Youniversal Dance 06 (05:00)
7. Youniversal Dance 07 (05:00)
8. Youniversal Dance 08 (05:00)
9. Youniversal Dance 09 (05:00)



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『本作が完成し、最終的な確認にプレイバックをしている時、「これはギターとコンピュータ?」とHARIさんが真顔で尋ねたので、私は大いに驚いた。普段から演奏会で奏でている音色ばかりを使用していたし、実に解り易いギターらしいギター・オーケストレーション作品だったと思っていたからだ。このやり取りで私は人間原理、クオリアの問題を出すまでもなく、ある事象は観測者の数だけ様々な彩りの現実として多重に存在する事を改めて再認識した。世界(universe)は個々に“Youniverse”として在り、個々の観測行為の反射として、常に主観的に知覚されていく。その世界に共振されての振動的運動体(dance)として、我々が在るようにも思う。』(JINMO)

Jinmoidの演奏のみで作られたギター・オーケストレーション作品です。
言われれば、確かにJINMOの演奏会でよく聴いた音色ばかりなのですが、
実際にその演奏の様子を目の当たりにするのとは違って、
こうして多重録音された作品になると、これがギターのみで奏でられているとは思えなくなってしまうのが面白いです。

全体に重量感のあるソリッドなグルーブに支配されたアルバムで、
SiFiムービーや小説などにみられる未来的でドラマチックな終末感を帯びているように感じました。
なんだかそのように壮大なSF映画のサントラのようにも思える一方で、
100年前のニジンスキーが踊った心身が飛翔するような、古代世界のためのバレエ音楽のようにも思えます。
前述のJINMOの言葉の通り、聴く者によって様々な宇宙がそこに在る感じ。

ジャケット写真は石黒達也氏によるもので、演奏会“Life”の時に撮影されたものです。
実にカラフルで美しく、また艶消し黒のJinmoidが透明に見える不思議ですてきな写真です。
デザインはJINMOがおこなっています。

たいへんデリケートで複雑なパンニングと、スペクトル分布を特徴とするアルバムです。
良質のヘッドホンでの御鑑賞をお薦めします。
よく御質問を受けるのですが、JINMOが制作において使用しているモニター・ヘッドホンは、SONYの“MDR-CD900ST”です。

ギター愛好家の方々にはもちろん、現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々に、たいへんお薦めできるアルバムです。

前作”Perpetuum Mobile”から僅かに12日。
通算第163作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第144作め)、リリースです。
もちろんCDと同等の、Apple ロスレス 44.1kHz 16bitの高音質です。

(Avant-attaque:HARI)