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ポジティブな命の疾走と発光
『未来の錬金で作られたプラチナよりもっと眩く輝く金属、それもとっても硬くて重いの。その金属でできた重戦車が、信じられないくらいの高速度で疾走しているの。それと同時に、黒光りする美しい肌のアフリカの部族の戦士が踊ってるの。その踊りも、もうメチャクチャに速いの。そんな感じよ。とにかく両方とも、ビッカビカ光ってるよ!』 完成したばかりのこの音源を初めて聴いた時、故タケくん(Dub Sonic)の元夫人"ヒノマル"嬢がこう言った。 『アルバム・タイトル、曲名、連載コラムの副題など、いつも苦労する。 本作の制作中、常に「演奏された各曲はいずれも圧倒的な高エネルギー、高密度、高速度、高圧力、高温度、高濃度、高純度、高硬度、高光度な表現であること」を心がけていた。 制作中の仮題として、"devastation"という名を使っていた。 私は私の表現を徹底的に"楽観的"であると自認している。 1991年、今から15年も前になるが、私にクリストフ・シャルル氏を紹介してくれた写真家の"秋田"さんが、舞踏家・大野一雄氏と共演した折の私の音を評して、「徹底的に明るい、天真爛漫の輝き」と言ってくれた事がある。 冒頭のヒノマル嬢の言葉は、私の今回の音響表現を見事に適切換言していた。 「ネオ東京」は、私のリアリティだ。 この二つの言葉を合わせ、友人のドイツ人・bawa氏に注意深く翻訳してもらった訳文をもって、タイトルの完成とした。 "Neo Tokyo!" ... or "A shining metal, brighter, harder, and heavier than platin made with alchemy of the future. A wartank made of this metal was cruising with unimaginable speed. At the same time, warriors of an African tribe were dancing, with their beautiful black shining skin. And also this dance was incredibly fast. Yes, that is how it was. Anyway both were sparkling!" 過去にリリースした作品や、公演において、ハードコア・テクノとハードコア・インプロヴィゼーションの融合というのは、あまり披露したことはなかったが、公ではない所で、私に近しい人々にはかなり以前から、馴染みのある私の音響的表現のひとつであった。 健康優良不良少年ならぬ"健康優良不良幼児"が、踊り狂いながら、戦車に乗って、爆心地を疾走する ... 、その凱歌よ、響け、"Neo Tokyo!"。 (2006年7月、アルバム"Neo Tokyo!"の添付ブックレットへの寄稿文) |