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無眼球室
眼球室

番外
JINMOこぼれ話

発行:Avant-attaque

+++ JINMO通信 (2013年4月17日号) +++

皆様、お元気でいらっしゃいますか?
通算143作目のソロアルバム“Neurocity”が、ver.2にバージョン・アップされました。

http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/124neurocity.html

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ver.2になっての改変箇所は、

- CDと同等の、44.1kHz 16bitの高音質になりました。

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旧バージョンをご購入いただいた御客様は、無料でダウンロード可能です。
ご購入時にKagi社から送信されたメールに記載されているダウンロードURLと、Unlock Codeでご入手ください。
ご不明な点は、info@jinmo.comまで、お気軽にお問い合わせください。

Avant-attaqueからリリースされた作品(ダウンロード版)は、JINMOの意向によりバージョン・アップされることがあります。
最新バージョンは、このURLで確認できます。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/versionuplog.html

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『シチュアシオニストの「漂流(デリーヴ)」により、近代以降の都市は住居や店舗や交通といった機能的アイテムの集積である物理現実以上に、様々な表現の媒体として変容し転用(ディトルヌマン)し得る情報現実としても機能し始めた。そしてその導き出された心理地理学は、今日ではハンドヘルドのタブレットを携帯参照しながらの新たな「漂流」体験の実現により、漂流者各人の神経が連結されていく(個人的な都市の意味が共有されていく)群体としての知覚でもって、まるで神経接続された都市様相となっている。また、地図はもはや物理的な方向や距離を示す機能以上のものを、当然のようにApp群に反映している。これは我々の脳が既におこなっている新たな心理地理学を再確認させてくれるものだろう。私は日常的に大都市「漂流」をおこなっている。そこで知覚された心理地理学的な音が、これだ。』(“Neurocity”想 JINMO)

第143作めのソロアルバム、その名も、“Neurocity”。

JINMOはほとんど毎晩のように、深夜の銀座を「漂流」しています。
前述のJINMOの言葉にもあるように、iPhoneを片手に…。
昼間、そこに75万から80万人いた人々が殆ど消え去り、無人都市となり都市機能が不要となった深夜の銀座は、通常人々が認識する都市“銀座”と全く異なるものに意味変貌します。
そこに新たに見いだされるものに、JINMOは大きな知的興奮と愛着を抱くそうです。
(その体験は、年に2回おこなわれる特別茶会でのイベント“Ginza Midnight Cruise”にて、JINMO自身の引率で案内され、茶会ゲスト達に共有されています。)

美しい建物、美しいショーウインドウ、美しい街路などが、昼間の機能性を脱ぎ去り、それ自体の美をまるで現代美術館の展示のように、いやそれ以上の現代性を放ちながら、漂流するJINMOを包み、JINMOもその総てを五感で感覚し尽くそうとします。
本作は、JINMOが毎晩体験(インプット)している心理地理学的な都市の魅力を、そのまま音としてアウトプットしたものと言えるでしょう。

“Neurocity”とはJINMOによる造語で、「神経の」を意味する接頭辞“neuro”と「都市」“city”を組み合わせたものです。
JINMOにとっての都市漂流時の必携アイテムであるiPhoneにより、常にリアルタイムに物理現実としての都市と、情報現実としての都市が溶着し、それがやがて自らの神経と接続されていくような感覚の、いわば「神経接続都市」といった意味だそうです。

ジャケットは、石黒達也氏による大都市の夜景です。
JINMOのイメージのように、シナプスを走る電流の美のような、美しい写真です。

現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にはもちろん、ギター愛好家の方々にもお薦めのアルバムです。

通算第143作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第124作め)、無料アップデートです。
まだ未入手の方は、この機会に是非!
ダウンロード・アルバムでありながらCDと同等の、“Apple ロスレス(44.1kHz 16bit)”の高音質をお楽しみください。

(Avant-attaque:HARI)

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【Neurocity】 ダウンロード版

http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/124neurocity.html

2013年2月12日リリース
2013年4月17日 ver.2アップデート
全27曲 (total 01:58:40)
フォーマット : Apple ロスレス (44.1kHz 16bit)
ダウンロード・サイズ:901.2MB
ジャケット写真:Tatsuya Ishiguro (http://d.hatena.ne.jp/isgr/)
ジャケット・デザイン:JINMO
発売元 : Avant-attaque(アヴァン・アタック)
販売元 : Avant-attaque(アヴァン・アタック)
定価 : 30.00ドル

<ギター、コンピュータ>

【収録曲目】
01. Neurocity 01 (05:25)
02. Neurocity 02 (03:14)
03. Neurocity 03 (05:10)
04. Neurocity 04 (05:49)
05. Neurocity 05 (03:56)
06. Neurocity 06 (03:07)
07. Neurocity 07 (03:49)
08. Neurocity 08 (05:36)
09. Neurocity 09 (06:48)
10. Neurocity 10 (06:28)
11. Neurocity 11 (04:10)
12. Neurocity 12 (05:21)
13. Neurocity 13 (04:35)
14. Neurocity 14 (03:27)
15. Neurocity 15 (02:22)
16. Neurocity 16 (04:51)
17. Neurocity 17 (02:06)
18. Neurocity 18 (03:19)
19. Neurocity 19 (03:39)
20. Neurocity 20 (04:19)
21. Neurocity 21 (02:56)
22. Neurocity 22 (03:41)
23. Neurocity 23 (04:10)
24. Neurocity 24 (04:58)
25. Neurocity 25 (06:48)
26. Neurocity 26 (05:11)
27. Neurocity 27 (03:25)

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ご購入の詳細については、以下のURLをご参照ください。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/howtobuyDL.html

今後とも増々爆発的に創作するJINMOを、よろしくご支援くださいますようお願いいたします。


+++ JINMO通信 (2013年4月12日号) +++

皆様、お元気でいらっしゃいますか?
通算146作目の新作がリリースされました。

CDと同等の44.1kHz 16bitの高音質のダウンロード・アルバムです!

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第146作めのソロアルバム、その名も、“ZENith Fire”。

http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/127zenithfire.html

大好評の”Ascension Spectacle”、“Jubilus シリーズ”、”Schumann Resonance”、“The Brain Tuner”などの、JINMOが呼称するところの“サイコ・アコースティック・アンビエント”作品の、待ちに待った新作です。

タイトルの”ZENith”とは、JINMOによれば“霊的天頂”を意味するそうです。
また、”Earth”は4大元素(Air、Earth、Fire、Water)の内のひとつで、既にリリースされた“ZENith Air”、”ZENith Earth”に続く、この新たな“サイコ・アコースティック・アンビエント”作品四部作の第3作となります。

この四部作に寄せるJINMOの言葉です。

・・・
もっと、もっと宇宙を知覚したい。

『知覚の扉が清められたなら、あらゆるものが本来の姿で、人の前に現れるだろう、神さえも。 今まで人は自らを閉ざしてきたため、洞窟の狭い隙間から世界を知覚するようなものだった。』("天国と地獄の結婚"、著作:ウィリアム・ブレイク、翻訳:JINMO)

鼓膜が振動し、聴覚細胞がそれを微弱電流に変換し、その後、脳が音であると知覚する"通常の流れ"以外の、"別の流れ"は存在していると私は実感している。

私には比喩ではなく、文字通り、聴覚細胞、視覚細胞等、感覚細胞以外の総ての細胞も何らかの感覚能力を持つように思えてならない。

細胞自体のみならず、細胞内のミトコンドリアですら、己の外部を知覚し行動している。
白血球も然り。
我々は個体ではなく、群生する感覚器官の集合と言えると、私は感じている。

知りたい。
ソマチッド(714-X somatid)は、如何に世界を知覚しているのか?

“美”は視覚(絵画)、聴覚(音楽)のみに宿るのではない。
五感の総てに“美”は輝き、それら感覚は他と切り離された単独ではなく、相互に影響し合い、さながら錬金術師の乳鉢の内部でおこなわれる変容のように新たな“美”を生成しながら、間断無くインプットし続ける。
世界は“美”に満ちているが故に、私はヒトの知覚能力の有限性を信じない。

識閾下に豊潤な"美"が存在する。
確かに存在する。
むしろ"美"の主体は、顕在化した表層に浮かぶのではない。

もっと、もっと宇宙を知覚したい。
ZENithを仰げ。知覚の扉の鍵はそこにある。
(JINMO)
・・・

総てのJINMOマニア必聴、是非是非、過激な程の大爆音で、繰り返し繰り返しお楽しみください!

前作”Extremus”から僅かに20日。
通算第146作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第127作め)、リリースです。
もちろん、Apple ロスレス 44.1kHz 16bitの高音質です。

(Avant-attaque:HARI)

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【ZENith Fire】 ダウンロード版

http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/127zenithfire.html

2013年4月12日リリース
全1曲 (total 18:27)
フォーマット : Apple ロスレス (44.1kHz 16bit)
ダウンロード・サイズ : 125.3MB
ジャケット・デザイン:JINMO
発売元 : Avant-attaque(アヴァン・アタック)
販売元 : Avant-attaque(アヴァン・アタック)
定価 : 8.89ドル

<ギター、コンピュータ>

・・

【収録曲目】
01. ZENith Fire (18:27)

------------------------------------------------------------

ご購入の詳細については、以下のURLをご参照ください。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/howtobuyDL.html

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Avant-attaqueからリリースされた作品(ダウンロード版)は、JINMOの意向によりバージョン・アップされることがあります。
最新バージョンは、このURLで確認できます。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/versionuplog.html

旧バージョンをご購入いただいた御客様は、無料でダウンロード可能です。
ご購入時にKagi社から送信されたメールに記載されているダウンロードURLと、Unlock Codeでご入手ください。
ご不明な点は、info@jinmo.comまで、お気軽にお問い合わせください。

今後とも増々爆発的に創作するJINMOを、よろしくご支援くださいますようお願いいたします。

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【44.1kHz 16bit でのダウンロード・リリースを始める (JINMO : 2013年3月23日記)】

『 ネットを使えば、特に何かの媒体に広告を出さなくても、世界中に門を開く事ができる。小さなアパートの一室から世界規模で情報を発信して、振込で入金してもらう、というシステムが今なら可能ですよね。 例えば作品があまり一般的でない性格のものであっても良いし、また世界規模で売る事を考えれば、個々の国では僅かな枚数しか売れないかも知れないけれど、全部を合計したらまあまあの大きさになります。そうした中で作品を発表して、その売り上げを次の作品の制作費に充てる、そんな風にして、わがままな音楽家が本当に個人的な音楽を演りつつも、音楽だけで生計を立てていくということが、通信ネットワークの発達の御陰で可能になったんですよ。だからこれからは、インターネットなどを通じて、ひとりひとりの表現者が個々にレーベルを持つようになってくると思うんですよね。』

まだWindows 95すら発売されていなかった今から18年前、“月刊ギターマガジン誌1995年5月号”に掲載された私のインタビュー記事からの引用だ。
1994年頃、RADIUSの登場により地方でのアクセスポイントの開設が急速になっていった頃、私は前述の予感に興奮し、周囲の者に、そう、ギターマガジン誌のインタビュアーにまで語ったが、その興奮を共有してくれる者はほとんど絶無であった。
無理も無い。
NTTによる常時接続(今日の1,000倍くらいの遅さ)が月額38,000円という価格でスタートしたのでさえ、1997年の事なのだ。
この予感は、愛好家が音楽を入手するのに“小売店”を必要としない、つまり“卸屋”を必要としない、“運送屋”を必要としない、そして“レコード会社”を必要としないで、作家が直接に愛好家と連結する状態を、意味する。
そう、音楽が“商品”としての枠組みから解放されて、音楽産業確立以前の、音楽が純粋に“音楽”として価値を放っていた時代への復権を意味するのだ。

そして2006年3月、『表現者と愛好家の直結』を実現する回路として、独自レーベル“Avant-attaque”を立ち上げ、介在者皆無のダウンロード・リリースを始動した。
しかし当時の一般的な通信速度と、再生装置のスペックを考慮すると、CD品質である“44.1kHz 16bit”でのリリースは非現実的であり、やむを得ず”MP3 160kbps”という圧縮フォーマットでのリリースとなった。
その後、2007年3月には”AAC 192kbps”、2008年4月には“AAC 256kbps”、2009年5月には“AAC 320kbps”と、常に一般的な通信速度と、再生装置のスペックを考慮しながら、逐次、高音質化をめざしたアップデートを継続してきた。
その度重なるアップデートの中、徐々に実現されていく高音質化に、確かに私は喜びは感じるものの、その一方で、高音質とはいえオリジナルよりは明らかに劣化する圧縮フォーマットであるAACへ、リリース直前で不本意ながら変換する作業中、自らの純情に対して忸怩たる思いを抱き続けてきたのも真実だった。

さて、契機は二つあった。
まず、2012年9月にリリースされたApple社の”OS X Lion 統合アップデート 10.7.5”のサイズが、1.91GBであった事。
約2GBという大きなファイルが一般的であるとは到底考えはしないが、Apple社がおこなうという事実から「2GBとはいえ、もはや非常識な大きさではない」という時代が到来したのだという認識が、私を大きく勇気づけた。
二つめに、2011年10月、たいへん良質な可逆圧縮方式である“Apple ロスレス”の、それまで非公開であったソースコードが公開されたという事。
Apple ロスレス”が、今後、かつてのMP3、AAC同様、Apple製品以外の機器やソフトウェアにおいても長く使われる規格となるだろう事が、この1年の業界の動向から強く実感できた。

そして…、
本日2013年3月23日以降、”Avant-attaque”からダウンロード・リリースされるアルバムは、“Apple ロスレス”フォーマットとなる。

これにあたり綿密な波形比較をおこなったが、 “Apple ロスレス”の波形は、まったくCDのそれと同一だった。
これはCDとまったく同様の音質であることを意味する。
また、サイズは60%から50%程度の圧縮を実現している。
加えて、曲名、アルバム名、ジャケットなどのデータを添付するID3タグにも対応している。

まず、 初めての“Apple ロスレス”フォーマット・アルバムとして、“Extremus”をリリースする。
これは超音波帯域も含む可聴域全域をフルに満たすパートでオーケストレートされた作品で、高音質を謳う “Apple ロスレス”での初リリース作品として相応しいものだと自負している。
加えて、アルバム “Extremus”は、全1曲で、途切れの無い「3時間19分18秒間」という音響体験になる。
この長さは約70分が収録限界であったCDでは、リリース不可能な作品だ。
ダウンロード・サイズは1.73GBとなる。
これはApple社の”OS X Lion 統合アップデート 10.7.5”のサイズ、1.91GBより10%小さい。

Avant-attaqueから既にリリースした125作品についても、今後順次、 “Apple ロスレス 44.1kHz 16bit”へとアップデートしていく。
既に旧バージョンを購入されている愛好家の皆様には、心からの感謝を込めて、無料アップデートの対応をさせていただく。

また価格については、全作品の統一価格という音楽業界の非合理な慣例は葬り、従量制とする。
具体的には「1秒あたり、0.008ドル」という計算でおこなう。
つまり50分(3,000秒)のアルバムなら、24ドル、25分のアルバムなら、12ドルとなる。
また72分30秒(3,750秒)以上の長さの作品は、如何に長くなろうともこれを総て30ドルを価格上限に定める。
これにより、最も長い作品である新作”Extremus”は、30ドルとなる。

既発作品に関しては、 “Apple ロスレス”へのアップデート時に同時に、価格改変していく。
ウェブ上でのサンプル音源についても、作品のアップデートと同時に“Apple ロスレス”によるサンプルへと入れ替えていく。

愛好家にとっては、より幸せな時代を享受していただけることだろう。
私もそうなのだ。
2006年3月のAvant-attaque始動以来、私が感じ続けていた「自らの純情に対しての忸怩たる思い」に、晴れ晴れと笑顔で、今、「あばよ!」と告げる事ができるのだから。

今までの厚いご支援に深く感謝し、今後の更なる歓喜の共犯をお約束しよう。

では、44.1kHz 16bitの“前撃”、Avant-attaqueをお楽しみください。

JINMO
2013年3月23日

 

+++ JINMO通信 (2013年4月3日号) +++


皆様、お元気でいらっしゃいますか?
通算144作目のソロアルバム“Xeno”が、ver.2にバージョン・アップされました。

http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/125xeno.html

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ver.2になっての改変箇所は、

- CDと同等の、44.1kHz 16bitの高音質になりました。

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旧バージョンをご購入いただいた御客様は、無料でダウンロード可能です。
ご購入時にKagi社から送信されたメールに記載されているダウンロードURLと、Unlock Codeでご入手ください。
ご不明な点は、info@jinmo.comまで、お気軽にお問い合わせください。

Avant-attaqueからリリースされた作品(ダウンロード版)は、JINMOの意向によりバージョン・アップされることがあります。
最新バージョンは、このURLで確認できます。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/versionuplog.html

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『私は自らを"音楽家"や"画家"といった矮小なアイデンティティに落ち着かせる事に、猛烈なる反発を発動させる。強いて言うならば、自らは"Avant-attaque(前撃)"の実践行為者であり、天的嗣業の前に血を流し、微笑むメディアムである。』(JINMO.COMのプロフィール文から引用)

第144作めのソロアルバム、その名も、“Xeno”。
両手タッピングによる高速複雑系の無伴奏ギター独奏曲集(全10曲)です。

上記文章中の“メディアム”とは、「媒体、中間者、伝送路、美術に於ける表現手段」等を意味します。
自らは依り代(よりしろ)であり、表現主因は外部にあるという意識が、この文章のように常にJINMOにはあります。
視覚表現でのnanoZenや、聴覚表現でのグロッソラリア系Exprovisation(爆奏)は、それを如実に表すものと言えるでしょう。
本作もまた、それを表す新たなひとつの異言です。
(グロッソラリアについてはアルバム“Plectics Tap”での記載を御参照ください。 http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/122plecticstap.html

“Xeno”とは接頭辞で、「外からの」とか「異質な」の意味を持ちます。
JINMOの2013年2月22日記載のTwitterによれば、『当初「真性異言」を意味する"Xenoglossia"を考えていたが、既発の“Glossolalia”とほぼ同義であるし、文字の視覚的・聴覚的印象の点から、シンプルに接頭辞そのままの“Xeno”を、次作のタイトルにした。』とのこと。
発音は“ゼノ”となります。

総ての音は、Jinmoidでの両手タッピングにより演奏されています(若干のフィンガー・ピッキングも混在するそうです)。
レコーディングはZT-AmpのLunchboxの爆音を、ステレオ・マイクで収音しておこなわれました。
エフェクターは特殊なファズと、コンプレッサー、それに僅かなリバーブのみです。

ジャケットは、石黒達也氏によるものです。
六本木のクラブでの爆奏中のJINMOを捉えた美しい写真です。

ギター愛好家の方々にはもちろん、現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にもお薦めのアルバムです。

通算第144作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第125作め)です。
CDと同等の、“Apple ロスレス(44.1kHz 16bit)”の高音質です。

(Avant-attaque:HARI)

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【Xeno】 ダウンロード版

http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/125xeno.html

2013年2月28日リリース
2013年4月3日 ver.2アップデート
全10曲 (total 37:26)
フォーマット : Apple ロスレス (44.1kHz 16bit)
ダウンロード・サイズ:234MB
ジャケット写真:Tatsuya Ishiguro (http://d.hatena.ne.jp/isgr/)
ジャケット・デザイン:JINMO
発売元 : Avant-attaque(アヴァン・アタック)
販売元 : Avant-attaque(アヴァン・アタック)
定価 : 17.97ドル

<無伴奏ギター独奏>

【収録曲目】
01. Xeno 01 (03:51)
02. Xeno 02 (04:44)
03. Xeno 03 (03:47)
04. Xeno 04 (03:11)
05. Xeno 05 (04:23)
06. Xeno 06 (03:23)
07. Xeno 07 (04:20)
08. Xeno 08 (03:28)
09. Xeno 09 (03:11)
10. Xeno 10 (03:08)

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ご購入の詳細については、以下のURLをご参照ください。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/howtobuyDL.html

今後とも増々爆発的に創作するJINMOを、よろしくご支援くださいますようお願いいたします。